2025.10.09
ペットの思い出を形に残す方法|写真・動画・遺品・本で未来の宝物に

もう会えない ーー その寂しさに寄り添って
大切な家族の一員であるペットを見送った後、心にぽっかりと穴があいてしまったように感じることがあります。
お気に入りのおもちゃ、ごはんを食べていたお椀、いつもお昼寝していた場所…
目に映るものすべてが思い出につながり、涙が止まらなくなる瞬間もあるでしょう。
「もっと◯◯してあげれば良かった」「思い出を忘れたくない」「何か形にして残したい」そう思う気持ちは、とても自然なことです。
この記事でわかること
大切なペットの写真や動画、遺品や想いを「形に残す」ことは、ただ悲しみを癒やすだけではありません。
それは、あなたの心を支え、愛しい存在をこれからも身近に感じられる大切な力になります。
この記事では、写真や動画の整理・活用方法/遺品(形見)の保管やリメイク/メモリアルグッズの選び方/「本」という特別な形で思い出をまとめる方法といった、実際に役立つアイデアをご紹介します。
ペットとの幸せな記憶や大切な想いを、未来へと繋げるヒントになれば嬉しいです。
なぜ思い出を「カタチに残す」のか?
大切なペットの思い出をカタチとして残すことには、以下の様な意義があります。
- ペットの供養とあなたの心の整理
日常でふと目に入り、手に取れる“形あるモノ”は、心が少し落ち着く拠り所の1つになります。
- 家族で想いを共有できる
写真やムービー・本を囲めば、家族などともペットの思い出話が自然と生まれてきます。
- 思い出が蘇りそばに感じられる
ペットの仕草や表情など、あなたが丁寧に残したモノ(記録)は優しく時間を巻き戻してくれます。
ペットとの思い出を”あえて残さない”という選択肢もあります。
迷ったら「残すか or 後で決める」とし、今は思い出のあるモノを捨てない選択をしましょう。
時間が経てば心の準備が整い、自然に判断できる日がきます。
何を残す?参考例と“後悔しない”保管法
ペットの思い出の一つとして「残しておくもの」と、その「基本の保管ステップ」を簡単にまとめました。
残しておくもの(参考例)
- ペットの愛用品
首輪・迷子札・リード・おもちゃ・洋服・食器
- からだの一部
毛・爪・ヒゲ・遺骨(手元に残したい場合)
- ペットの記録
写真・動画・診察券・予防接種記録・足形(粘土/インク)
我が家も、日々集めていた抜けた毛や爪・ヒゲ・乳歯を保管しています。
ビックリされることもありますが、どうも捨てられず…
基本の保管ステップ(カビ・ダニ対策)
- 洗浄する
洗えるモノは、ぬるま湯+中性洗剤/アルコール拭きで、汚れを落とす
- 完全乾燥
洗ったモノは、日陰干し・ドライヤー弱風で必ず水気を取り除く
- 密閉保管
小さいモノや湿気に弱いモノは、桐箱・アクリルケース+シリカゲルで密閉保管する
- 定期点検
季節の変わり目などに、思い出に触れながら保管状態をチェックする
我が家でも、気づけば保管していた棚にカビが…。
保管する場所やモノによっては、カビやダニの発生にご注意ください。
🐾 元気なうちにしておきたいこと
ペットの他界前(元気なうち)にこの記事を読まれている場合は、以下をしておくと、より深く思い出を残すことができます。
- 写真をたくさん残す
ペットの生き生きとした姿を記録できるのは今だけです。
特にお気に入りの表情や日常のしぐさは、あとから見返すと何よりの宝物になります。
- 愛用の首輪・服を手入れして保管
リメイクや形見として残したい時、綺麗な状態であればそのまま飾ったり加工できます。
普段から洗濯・手入れをしておくと良いでしょう。
写真を撮るときのひと工夫
大切なペットの良い写真を撮影するポイントは以下の3つです。
- 自然光を取り入れる
窓際などで自然光を利用すると、優しくやわらかな表情を写せます。
- ペットの目線に合わせる
しゃがんで同じ高さで撮影すると、自然で温かい写真になります。
- 連写してベストショットを選ぶ
動きのある仕草や一瞬の表情を残しやすくなります。
黒い犬や猫の撮影は、白など明るい背景の場所で撮影するのがオススメです!
🌈 火葬前にしておきたいこと
ペットの他界後で、まだ火葬がお済みでない場合は、以下を参考にしていただければと思います。
- 毛や爪・ヒゲを少量取っておく
火葬後には、毛や爪・ヒゲは残りません。
ストラップやぬいぐるみに加工したい場合も、ここで残しておかないと二度と手に入りません。
- 返骨・納骨の希望を家族で共有する
火葬当日は悲しみで動揺する中、その場で様々な判断をせまられることも。
事前に「返骨してもらうか」「納骨堂に預けるか」「手元供養をするか」などを話し合っておきましょう。
身体の一部を残すことには、様々な考え方があります。
ご家族とよくお話をして決めると良いですね。
📷 写真を残す(迷わない整理術)
スマホやカメラで撮ったペットの写真は、気づけば何百枚・何千枚と増えていることも…。
そのままにしておくと「どこに何があるか分からない」「見返すのが大変」ということだってあります。
ここでは、後からでも振り返りやすく、フォトブックなどにも活用できる整理術をご紹介します。
すぐに始められる3ステップ
- 月ごとにフォルダを作る&分ける
時系列に並べることで、成長や日々の変化が自然と見えてきます。
後から「この頃はこうだったね」と振り返りやすくなります。
- お気に入りに目印を付ける
大量の写真を一度に整理するのは大変。
まずは「絶対に残したい」カットに★マーク、「後でまた考えたい」カットに☆マークなどの印をつけておくと、選別がぐっと楽になります。
- 1枚=1エピソードでメモを残す
撮影日や場所、ひとことコメントを添えると、写真が“物語”に変わります。
いつかフォトブックなどを制作する時にも大きな助けになります。
🎥 動画(声や動き)を残す
大切なペットとの日常を撮影した動画も、思いのほかたくさん残っているものです。
そのままでは容量を圧迫したり、探すのも大変ですが、まとめて整理することで「記念ムービー」としていつでも振り返れる宝物となります。
ここでは、動画を整理・編集する時に役立つ整理術をご紹介します。
すぐに始められる3ステップ
- 短い動画を中心に選ぶ
長い動画を見返すのは意外と大変です。
10〜20秒程度の短い動画を中心にピックアップすると、表情や仕草がぎゅっと凝縮されます。
- テーマごとにまとめる
「食事」「遊んでいる姿」「寝顔」など、テーマやシーンごとにフォルダ分けがおすすめです。
後から迷わずにつなげやすくなり、一本の物語のように編集できます。
※成長の過程をメインに残したい場合は、時系列にまとめましょう!
- 日付やエピソードのメモを添える
「20XX年夏・出会った時の思い出」など、シーンの背景を書き添えておくのがおすすめです。
その動画にストーリーが宿り、後に家族などと見返す時にも、会話が広がりやすくなります。
🪶 遺品(形見)を飾る&リメイク
遺品をそのまましまっておくだけでなく、日常で触れられる形にリメイクすると、供養の一つとなると共に、少し前向きな気持ちになります。
ここでは、飾り方やリメイクの参考例をご紹介します。
迷った時は、「保管しやすさ」「思い出の濃さ」「サイズ感」で判断すると良いでしょう。
代表的な飾り方&リメイク
- 首輪
キーホルダーやストラップに加工
- 洋服
ポーチ・パッチワークなど
- 食器
小物入れや供花の器として祭壇に
- 毛やヒゲ
フェルトや小さなオブジェに
- おもちゃ
写真と一緒にアクリルケースで展示
✨ メモリアルグッズの選び方(参考)
大切なペットとの思い出は、形あるものとしてそばに置いておくことで、ふとした瞬間にもその存在を感じることができます。
「毎日、目に入って安心できる」「特別な時にだけ取り出して想いを馳せたい」など、選ぶ基準は人それぞれ。
ここでは、代表的なメモリアルグッズの種類と、選ぶ時のポイントをご紹介します。
代表的なメモリアルグッズ
- 仏具系
ミニ仏壇・位牌(アクリル/クリスタル)・骨壷・骨壷カバーなど。
ペットしっかり供養する場所を整えたい方におすすめです。
- インテリア系
メモリアルクッション・ブランケット・写真立て・時計など。
日常生活の中に自然に溶け込み、さりげなく寄り添ってくれます。
- アクセサリー系
遺骨ペンダント・ミニ骨壷・キーホルダーなど。
バックなどにつけて、外出先でもペットを感じていたい方に人気です。
- ハンドプリント系
肉球スタンプや粘土アートなど。
小さな足跡が、いつまでも愛らしい存在を思い出させてくれます。
📖 『世界に1冊だけの本』という選択肢
写真や動画を残しておくだけでなく、それらを「ひとつの物語」として「本」という形にまとめることで、大切な思い出はより確かな存在になります。
ページをめくるたび、日常に散りばめられていた幸せのかけらに触れ、成長の軌跡を振り返ることができます。
そこには、大切なペットと共に過ごした日々の温もりがよみがえり、心にやさしく寄り添ってくれるでしょう。
本棚や仏壇に添えていつでも手に取れる安心感、家族と読み返し思い出を分かち合える喜びも、本という媒体ならではの魅力です。
本の制作をおすすめしたい方
- 大切なペットの「思い出を形にして残したい」と願う方
- ペットロスで、日々の心の支えとなる存在を求めている方
- 写真はたくさんあるけれど整理が苦手な方
- 忙しく、思い出をまとめる時間がなかなか取れない方
- 長期保存に耐えられる、しっかりとした形で残したい方
すぎやま本制作では、大切なペットの思い出が詰まった一冊が、あなたのご自宅に届くその日まで、丁寧に伴走いたします。
もちろん、「少しだけ相談してみたい」という段階でも大丈夫です。
大切な家族の一員であるペットとの日々を “本” という形で残すことは、あなたやご家族の心を支え、未来へとつながるかけがえのない宝物になります。
まとめ(未来への贈り物として残すこと)
写真、動画、遺品、メモリアルグッズ、そして「本」。
そのすべてが、大切なペットとの絆を形にし、いつでも心に寄り添ってくれる存在になります。
「残そうかどうか迷う…」と思う時は、まずは 保留でも大丈夫です。
捨ててしまうことはいつでもできますが、残すことは今しかできません。
そして、今日の小さな一歩が、未来のかけがえのない宝物となり、大切な思い出や想いを包み込み、あなたやご家族に幸せな微笑みを運んでくれることでしょう。